「在宅勤務中に、親や兄妹がいて集中できない…」「家族に頼りすぎている自分に、なんとなく罪悪感がある…」……こんな風に、一人暮らしを始めようか迷っていませんか?
その迷いこそが、一人暮らしを始める大きなきっかけになるのです。
私は、社会人1年目の冬に一人暮らしを始めました。家族関係に息苦しさを感じていたからです。しかし、離れて暮らすことで初めて、家族を客観的に見る視点が得られました。
この記事では、私の体験をもとに、「社会人の一人暮らしのきっかけ」や「一人暮らしのメリット」について紹介します。
結論、一人暮らしを選択できる状況にいるならば、ぜひ、一人暮らしを経験してみましょう。自分自身を見つめ直せるだけでなく、家族への理解も深まります。

この記事はこんな方におすすめ!
- 実家から通勤しているが、一人暮らしを検討している人
- 家族との距離感に悩んでいる人
- 自己管理能力を高めたいと考えている人
- 一人暮らしのきっかけや体験談が知りたい人
一人暮らしを考える理由は年代や置かれた環境でさまざま
仕事場が実家から通える範囲でも一人暮らしを考える主な理由
社会人の場合、実家から通勤できる場合でも一人暮らしを考える理由として、どんなものがあげられるのでしょうか。
- 社会人として自己成長するための第一歩として
- 在宅勤務が多く、家族がいると仕事しにくい
- 職場のすぐ近くに住んで負担を減らしたい
- 自分の時間を大事にしたい
- 同棲/結婚前に経験しておきたい
- 世間体を気にして
- 親を安心させたい
学生から社会人の立場になってすぐの新卒の方にとっては、世の中に出るタイミングで自己成長のため自立をしようと考え、実家を離れるケースが多いのではないでしょうか。
在宅勤務が多いとわかれば、集中する環境を整えるために実家から離れる選択をすることもあるでしょう。たとえ通える距離でも、少しでも通勤時間を短くしたいという気持ちから引っ越すケースもあります。
特に20代社会人で、ある程度金銭的に余裕ができてくると、より職場から近い・アクセスの良い場所に引っ越したいと考えるようになります。
一人暮らしであれば、好きなだけテレビを使ったり友人と集まったりするなど、自分のプライベートの時間をより充実させることも可能です。
中には、パートナーとの将来を考えて、一度は経験しておこうと考え一人暮らしを始める方もいるでしょう。
実家暮らしについて外聞を気にして悩んだ結果、一人暮らしを始めたり、自立して家族を安心させたいという気持ちから一人暮らしを始めるケースもあります。
【経験談】一人暮らしを始めた最大のきっかけ
私の一人暮らしの理由は、上記で述べたほとんどが重なりますが、100%前向きな気持ちからではありませんでした。
私が一人暮らしを決断した最大のきっかけは、ズバリ「母親に頼りすぎている自分」に対する罪悪感と、家族の関係性に対するストレスでした。
母はパートをこなす傍ら、毎日家族のために料理や洗濯、車での送り迎えなど、献身的に家を支えてくれていました。
その姿を見ながら、私は感謝の気持ちと、申し訳ない気持ちが心の中で入り乱れていました。父が母に対してあれこれ指図して母がただ従う様子にも、イライラしてしまう自分がいました。
兄弟や父が変わらず家事をしないこともストレスでした。自分が学生の頃までは「自分の方が時間があるからだ」と考えるようにしていましたが、私自身も社会人となったことで、社会人歴や立場は違えど、もっと協力してくれても…という気持ちが強くなりました。
「このままじゃ自分も母に依存したままだ!」
「家族に対するイライラを抱えたまま生活するのは、私にとっても、家族にとってもよくない!」
「それなら、私が物理的に家族から離れてみよう」そんな思いで、私は一人暮らしという選択を取りました。
もともと一人暮らしは子どもの頃から憧れていたこともあり、踏ん切りがついてからは、迷いなく引越しに向けて準備を進めていきました。
結果的に、失敗や苦労は多かったものの、社会人になって早々に一人暮らしを決意して本当によかったと思います。
一人暮らしをすることで得られるもの
一人暮らしをすることで得られるメリット
一人暮らしをするメリットにはどんなものがあるでしょうか。一人暮らしを考える理由とほとんど重なりますが、4つ挙げます。
- 通勤時間を短縮できる
- 在宅勤務がしやすい
- 自由な生活スタイルが手に入る
- 自己管理能力がアップする
通勤時間を短縮できる
長時間かけて職場に通うのは、心身ともに疲れてしまうものです。電車やバスの時間を有効活用しようと動画や本を楽しもうとしても、混み具合や周りの目線から思うように楽しめないことも…。
しかし、職場により近い場所で一人暮らしすれば、通勤時間を大幅に短縮できてゆとりが生まれ、日々の生活の質がアップ!
在宅勤務がしやすい
実家暮らしだと、生活リズムの違いや共有スペースの使い方、家族の生活音などがどうしても集中の妨げになることも。
しかし、一人暮らしなら、静かな環境やオンライン会議に適した場所も確保しやすいです。在宅勤務の仕事が増えた今の時代、働きやすい空間を自分で整えられるのも一人暮らしの強みです。
自由な生活スタイルが手に入る
一人暮らしは”自由”です。
食事の内容はもちろん、食事、風呂、テレビを見る時間など生活スタイルを自分のペースで決められるため、家族に気を遣うことがなくなり、ストレスフリーな日々を送ることができます!
自己管理能力がアップする
一人暮らしを始めると、最初は不安や戸惑いも多いです。しかし、生活を回すうちに、自然と「自己管理能力」が養われ、自己成長できます。
私の場合は、一人暮らしをすることで次のようなスキルが身につきました。
- 金銭面での浪費が減った
- 時間を効率的に使うようになった
- 食材を無駄なく使いきる工夫を覚えた
- 洗濯・掃除・ゴミ出しのルーティンができた
- 健康管理に何倍も気をつけるようになった
実のところ最初は失敗や苦労続きでしたが、自分で生活を整える力がつくと自然と自己肯定感も高まり、結果的に実家にいたころよりストレスが減りました。
実家から近い距離で一人暮らしをするメリット
職場へ実家から通えるのに一人暮らしを選んだ場合、実家から近い距離で一人暮らしをすることになるでしょう。
実家から近い距離で一人暮らしをするメリットとして、次の3つが挙げられます。
- 安心感をもって一人暮らしができる
- 何かあったときにすぐ実家に頼れる
- 住み慣れた環境で、地元の繋がりも維持できる
安心感をもって一人暮らしができる
初めての一人暮らしは、期待と同時に不安もつきもの。
私も最初は、「家事のすべてを自分で、完璧にこなさなければ!」と気負いすぎたり、「体調不良になったときどうしよう」と心配しすぎて辛くなってしまったりしました。
しかし、実家から近い距離であれば、「何かあったらすぐに家族が来てくれる」という安心感が精神的な支えになります。
例えば、急な発熱で買い物に行けないときや、病気で動けないときでも、家族に頼る選択肢があることは大きな心のゆとりになります。
完全に一人きりではないという感覚は、慣れない一人暮らしをスムーズにスタートさせる上で非常に重要です。
何かあったときにすぐ実家に頼れる
実際、万が一、何か困ったことがあったときにはすぐに実家に帰ったり、連絡したりすることができます。
例えば、自分が体調を崩して寝込んだり、家族の誰かにトラブルが起きた場合でも、距離が近ければお互いにすぐサポートができます。
友人や地元との繋がりを維持できる
実家の近くであれば、見知った駅やスーパー、病院など、慣れ親しんだ環境のためストレスが少なく済みます。同じ市内であれば、ゴミの分別方法が似ていることも嬉しいポイント。
さらに、昔からの友人関係や地域とのつながりを維持できるのも大きなメリット。孤独を感じやすい一人暮らしでも、友人に気軽に声をかけられる環境は、心の健康を保つうえでも非常に有効です。
引越しにともなう生活環境の激変が少ない分、「暮らしに慣れるまでのストレスが少ない」というのは、地味ですがとても大切な要素です。
実家を離れたことで変化した家族に対する考え方
一人暮らしを始めて、生活は劇的に変わります。
私も例に漏れず、自己管理能力が格段にアップしましたが、それ以上に大きかったのは「家族に対する心境の変化」でした。
家族を客観的に見られるようになった
実家を出てから家族と距離ができたことで、一歩離れた視点で家族を見ることができるようになりました。
家族や家族の仕事仲間、ご近所、友人の会話から、母ばかりが大変な思いをしていたと思っていた関係性も、実は父と母の間に築かれた「独自の絆」があると気づいたのです。私が実家暮らしで見えていたのは、家族の関係のほんの一部分だったんだ、とわかりました。
家族の姿を客観的に見られるようになった結果、家族や自分へのイライラが少しずつ静まりました。
感謝の気持ちが強くなった
頭ではわかっていたつもりでも、実家にいた頃の家事や食事、日常のサポートの数々が、どれだけありがたいことだったか、一人で生活する中で痛感しました。
洗濯のタイミングが難しかったり、自炊を毎日したり……そんな経験の中で、母の存在の大きさを改めて知りました。
適度な距離感で家族と接することができるように
家族との付き合い方を掴めたことが、私が一人暮らしの中で得られた最も多きなメリットです。
現在は年に1回、2回ほど実家に帰省する程度ですが、滞在中は穏やかに過ごせるようになりました。
「家族だからいつも一緒にいなければならない」という思い込みから解放されたことで、家族との付き合い方を自分なりに体得し、最適な距離感を見つけることができたのです。
本当に特別なとき以外は仕送りや贈り物も行わず連絡も普段取らないため、“冷たい”、”家族らしくない”と思われるかもしれません。
しかし、私と私の家族にとっては、「普段はお互いに干渉しない。でも、いざというときには助け合う」くらいの距離感が、私にとっても家族にとっても理想的なバランスだったようです。
遠くない将来、私は両親の介護で再び家族と深く関わっていくことになると思います。だからこそ、一人暮らしは、家族をより客観的に見つめ、適切な関係を築くための「準備期間」でもあると感じています。
知っておきたい一人暮らしのデメリット5選
「一人暮らし」は多くの自由をもたらしますが、その一方でデメリットもあります。
これらを事前に把握し、どのように向き合うかを考えることで、より充実した一人暮らしを送ることができます。
- 生活コストが上がる
- 体調不良時に不安を感じる
- 防犯面で不安を感じる
- 孤独を感じやすくなる
- 家事の負担
生活コストが上がる
一人暮らしの最大のデメリットは、家賃や光熱費、食費など、実家暮らしではかからなかった費用が全て自己負担になることです。
初期費用(敷金・礼金・家具家電の購入など)も、思っている以上に高額になりがちです。特に都市部に住む場合、家賃は大きな負担に。
対策:
- 無理のない範囲で家事のルーティンを決める。
- なるべく自炊して食費を節約する。
- 完璧を目指さず、できる範囲で家事をこなす意識を持つ。
- 時短家電(ロボット掃除機、乾燥機付き洗濯機など)の導入も検討する。
一人暮らしの食費を抑えるなら、冷凍保存を上手く活用するのがコツ。こちらの記事で紹介しています。
体調不良時に不安を感じる
一人暮らしでは、体調が良くないときに自分で対処しなければなりません。
特に夜間や休日など、急に助けを求められない場面では、実家暮らしとの違いを強く実感します。
対策:
- 普段から常備薬やレトルト食品などを備蓄しておく。
- 体調不良時に頼れる友人や知人、実家が近い場合は家族に連絡できる体制を整えておく。
- 緊急時の連絡先(病院、救急など)をスマホのメモ帳などにまとめておく。
防犯面で不安を感じる
一人暮らし、特に女性の場合、防犯面での不安を感じることもあるでしょう。空き巣や不審者への対策は、実家暮らしのときよりも一層重要になります。
自分でできる防犯対策としては、こちらの記事でまとめています。
孤独を感じやすくなる
自分の時間を自由に使える反面、孤独を感じやすくなるのも事実です。
仕事以外で誰とも話さずに一日が終わることも少なくありません。
性格やライフスタイルによっては、この「孤独」が大きなストレスになる場合があります。
対策:
- 趣味のサークルや習い事に参加するなど、交流を持つ機会を作る。
- 友人を家に招いたり、外食に誘ったりする。
- オンラインでの交流も活用する(ゲーム、SNSなど)。
- 適度な運動を取り入れて、気分転換を図る。

一人の時間を大事にしたい性分でも、無意識にストレスが溜まっていることもあるから、気分転換は大事!
家事の負担
洗濯、掃除、炊事、ゴミ出し…。
実家暮らしでは親が無意識に担っていたこれらの家事も、すべて自分でやる必要があります。
仕事で疲れて帰ってきても、家のことをやらなければ生活は回りません。
「当たり前の生活を維持する」ことが、想像以上に労力のいることなのだと、私自身も一人暮らしを始めてから痛感しました。
一人暮らしの掃除のコツは、こちらの記事にまとめています。
特に都心部の一人暮らし用の賃貸は、シャワーのみの物件が多いです。
風呂はシャワーだけで済ませる方でも、風呂掃除は必要!風呂掃除のコツは、こちらの記事にまとめています。
一人暮らしは決して楽しいことばかりではないですが、得られる”自由”は何物にも代えがたいです。
一人暮らしのしんどい側面も、経験を重ねるうちに周囲への頼り方や対処法が身につき、心身の強さにつながります!
まとめ:一人暮らしは自己成長する大きな機会
実家暮らし中で一人暮らしをしようか迷っているあなたへ。
一人暮らしは自由な反面、責任や苦労も伴いますが、自己成長するには絶好の環境!自分はもちろん家族と適度な距離をとれて、家族への理解も深まります。
一人暮らしをすることで視野が広がり、家族との関係も、自分自身も変わっていきます。
あなたが一人暮らしを始めることで、家族に対しても変化をもたらすかもしれません。これは私の場合ですが、実家を離れた翌年に帰省したとき、兄弟が家事を手伝うようになり、両親が定期的に夫婦水入らずで旅行に出かけるようになったことを知りました。
最後に。実家を離れたくても離れられない事情がある方に対して、「一人暮らしこそが正解」と断定する意図はありません。こんな考えもあるのかと参考にしていただければ幸いです。
一人暮らしか実家暮らしかという違いだけで優劣をつけることなく、互いを理解し合う考えが広まることを願ってやみません。
まとめが長くなってしまいましたが、この記事が、一人暮らしを検討する上で一つの判断材料になっていれば嬉しいです。あなたにとって最適な選択ができますように!






