「仕事が終わって、そこから自炊、洗濯、風呂…って、もうこんな時間?!」
社会人はとにかく時間が足りない!特に一人暮らしを始めたばかりの方にとっては、仕事をこなすだけで精一杯かと思います。
この「時間が足りない!」と感じる悩みは、多くの社会人が直面する共通の壁。社会人の一人暮らしは、学生時代とは異なり、仕事に加えて家事も全て自分でこなす必要があるため、時間管理の難易度は格段に上がります。
私も、社会人として一人暮らしを始めたばかりの頃、時間のなさに頭を抱えていました。しかし、「ゲームやアニメを楽しむ時間をもっと確保したい!」と思い、効率的な家事の回し方を身につけてきました。
この記事ではそんな私の経験とともに、自炊・家事の時短テクニックを具体的にご紹介しますので、読むことで自分の自由時間の増やし方が見つけられます。
結論から言うと、「ついで家事」や「時短家電の活用」、そして「やめることリストの作成」がカギです。

この記事はこんな人におすすめ!
- 社会人1〜3年目で一人暮らしを始めたばかりの方
- 仕事と家事の両立に疲弊している方
- 休日は家事に追われて終わってしまうことが多い方
- 自分の時間を増やして、趣味やスキルアップに充てたい方
一人暮らしの社会人が「時間がない」と感じるワケ

社会人になって一人暮らしを始めると、多くの人が時間が足りないと感じるようになります。これは決してあなたが要領が悪いわけではありません。これまでの生活スタイルから大きく変化したことで、時間管理の難易度が飛躍的に上がるのです。
時間がないと感じる具体的な理由
総務省統計局の「令和3年社会生活基本調査 第1-1表 男女,年齢,行動の種類別総平均時間・行動者平均時間・行動者率-週全体」によると、25~29歳の仕事の行動者平均時間(該当する種類の行動をした人のみに絞った平均)は1日で528分です。家事の行動者平均時間は1日112分。つまり、1日約10時間以上も、仕事や家事に時間を使っているということ!これに加えて、通勤時間、食事の時間、入浴の時間、そして睡眠時間を考慮すると、自由に使える時間は驚くほど限られていることがわかります。

特に一人暮らしの場合、学生時代や実家暮らしとは異なり、家事の全てを自分でこなす必要があります。
- 料理(買い物、献立考案、調理、後片付け)
- 洗濯(洗う、干す、畳む、しまう)
- 掃除(キッチン、風呂場など)
- ごみ捨て
これらを毎日こなそうとすると、あっという間に時間が過ぎ去ってしまいます。
さらに、新社会人となると、仕事自体に慣れるまでの期間も必要。新しい知識やスキルを習得したり、人間関係を構築したりと、精神的にも肉体的にも負担が大きい時期です。そのため、家に帰ってから家事をする気力がゼロ!というのも社会人あるある。結果として、コンビニ弁当や外食に頼ってしまい、食費がかさんでしまうという悪循環に陥ってしまうことも少なくありません。
このように、仕事時間の増加と家事の全てを自分でこなす重荷が、社会人一人暮らしの「時間がない」という感覚の主な原因なのです。
「時間が足りない」を乗り越えるための3つの視点
この「時間がない」という状況を乗り越えるためには、大きく分けて3つの視点を持つことが重要です。
- 時間の使い方を見直す(効率化):同じ家事をこなすにしても、より短い時間で完了できる方法を探す。
- やらなくてもいいことをなくす(削減):毎日やる必要のない家事は省いたり、頻度を減らしたりする。
- 外部サービスを活用する(外注):お金をかけることで、自分の時間を買い取る選択肢も考える。
この中でも特に「1.時間の使い方を見直す(効率化)」と「2.やらなくてもいいことをなくす(削減)」に焦点を当て、具体的な自炊・家事の時短テクニックをご紹介していきます。
忙しい一人暮らしを救う!自炊・家事の時短テクニック

ここからは、実際に私が試して効果を実感した時短テクニックを具体的にご紹介します。今日からでもすぐに実践できるものばかりなので、ぜひあなたの生活に取り入れてみてください。
家事全般の時短テクニック:ルーティン化と「ついで」家事の徹底
家事のルーティン化
「毎日これだけはやる」というミニマムなルーティンを決めてしまいましょう。
- 朝のルーティン:
- 起きたらベッドメイキングをする
- 顔を洗っている間に洗面台を軽く拭く
- 身支度のついでに床をサッと掃除
- 夜のルーティン:
- 夕食後すぐに食器を洗う
- お風呂に入ったついでに浴室の壁をサッと拭く
- 寝る前に翌日着る服を出す
ルーティン化することで、「何をしようか」と考える時間をなくし、無意識のうちに家事をこなせるようになります。
「ついで」家事の徹底
何かをするついでに別の家事もこなす「ついで家事」は、細切れ時間を有効活用する時短術です。
- お湯を沸かす間にシンクを拭く
- 動画のCM中に部屋の整理整頓
- トイレに行ったついでに便器をサッと拭く
- 洗濯物を畳むついでにカーペットをコロコロで掃除
このように、意識的に「ついで作業」を増やしていくことで、まとまった家事の時間を減らすことができます。
自炊の時短テクニック:休日の仕込みは最強!
自炊は節約の強い味方ですが、毎日料理をするのは時間も手間もかかります。そこで最も効果的なのが休日の仕込みです。平日の料理時間を劇的に短縮できます。
まとめて作り置きの料理を作ることも方法の1つですが、私の場合は食材を洗って冷凍する”仕込み”を行っています!仕込み作業は好きなラジオ番組やアニメ・ゲーム音楽を流しながら行っていて、気分転換も兼ねています。
休日の仕込み作業のおかげで、平日はまな板と包丁の出番がほとんどなく、料理が楽ちんです。
野菜の冷凍保存方法については、詳しくはこちらの記事で紹介しています。
献立のルーティン化とストック食材の把握も、自炊の時短テクニックとして挙げられます。
- 定番メニューを決める: いくつか定番メニューを決めておくと、献立に悩む時間が減ります。買う物も固定化できるため、買い物時間もグッと削減できます。
- 冷蔵庫・冷凍庫の中身を把握する: 「何があったかな?」と冷蔵庫の中を探索する時間をなくしたり、買い物で悩む時間を減らすため、定期的に中身をチェックして何があるかを把握しておきましょう。リスト化して冷蔵庫の扉に貼るのもおすすめ。
キッチンでの効率アップ術:動線を意識した配置と便利家電の活用
キッチンでの作業効率を上げることも、自炊時短には不可欠です。
- よく使うものは手の届く場所に: 調味料や調理器具は、使う頻度が高いものほどコンロやシンクの近くに置きましょう。
- ワンアクションで取り出せる工夫: 引き出しの中も仕切りを使って整理整頓し、重ねて収納するのを避けるなど、取り出す手間を減らす工夫をしましょう。私の場合、キッチン用品を厳選したため引き出しが要らなくなり、現在はキッチン用品を吊して収納しています。すぐに取り出すことができ、どれを使おうかと悩む時間もなくなりました!
最低限必要なキッチン用品については、こちらの記事で紹介しています。
初期投資は必要ですが、毎日の時間を大きく節約してくれる家電選びも大切です。
- 電子レンジ: 温め直しはもちろん、レンジでチンするだけでできるレシピも多数あります。野菜の下茹でや、食材の解凍にも活用できます。
節約目的の自炊であれば、電子レンジは単機能のもので十分です。こちらの記事で紹介しています。
- 冷蔵庫(冷凍室): 食材の長期保存はもちろん、作り置きのストック場所としても大活躍します。大容量のものや、冷凍機能を重視した冷蔵庫を選ぶのも良いでしょう。
自炊派の冷蔵庫の選び方は、こちらの記事で紹介しています。
- 電気ケトル: IHクッキングヒーターやガスコンロが1口しかないときの、心強い存在!私は1L入る電気ケトルを使用していますが、勢い余って必要以上に水を入れすぎてしまうことがあるため、1,2杯分のお湯を沸かせる0.6L前後の容量が一人暮らしにはおすすめです。

フードプロセッサーとか、自動調理器を紹介されるかと思った。

どちらも便利だけど、初期費用以外にも、一人暮らしの部屋では置き場所に困ったり、調理後の後片付けに時間がかかったりというデメリットを考えたうえで検討したいね。
洗濯の時短術:作業工程をなるべく削減!
- 洗濯物を溜め込まない: 毎日少しずつ洗うか、2日に1度の頻度で洗うようにしましょう。溜め込むと、一度の量が多くなり、干すのも畳むのも大変になります。
- 乾燥機付き洗濯機の活用: 干す手間、取り込む手間が省けます。私の場合はAW-5GA1という洗濯機を使っており、部屋干し用に脱水時間を長くできるモードを活用しています。しかし、洗濯物を干したり取り込んだりする手間がなくなる訳ではないため、次は乾燥機付きの洗濯機を購入予定です…。
- ハンガー収納の活用: アイロンがけの手間を省くため、シワになりにくい素材の服を選び、洗濯後すぐにハンガーにかけて干し、そのままクローゼットにしまうようにすると、畳む手間も省けてラク!
掃除の時短術:ため込みすぎると辛くなる
- ながら掃除: 音楽を聴きながらなど、他のことをしながら掃除をすることで、退屈さを感じにくくなります。私の場合はノイズキャンセリング機能のついたヘッドホンをつけて、ラジオや音楽を流しながら掃除機をかけています。
- 掃除道具はすぐ使える場所に: 目に付くところに床掃除用のシートやハンディモップなどを置いておくと、気づいた時にサッと掃除ができます。「掃除機を出すのが面倒…」という心理的なハードルが下がります。
- 汚れたらすぐに拭く: 汚れは時間が経つほど落ちにくく、掃除にかける時間が長くなります。料理中に跳ねた油や、お風呂の湯垢など、気づいた時に掃除する習慣をつけましょう。
掃除のコツについては、こちらの記事で紹介しています。
買い物の効率化
買い物も、工夫次第で大きな時短になります。
ネットスーパーや食材宅配サービスの活用
仕事帰りや休日に買い物に行く時間を削減できます。重い荷物も自宅まで届けてくれるため、労力も削減!
メリット:
①買い物に行く時間・移動時間が不要
②重い荷物を運ぶ必要がない
③献立を考える手間が省ける(ミールキットの場合)
デメリット:
①送料がかかる場合がある
②最低購入金額がある場合がある
③品揃えが限られる場合がある
私の場合、食材は週に1,2回、スーパーまで歩いて買い物に行きます。片道10分未満の場所にあり、特に超インドア派の自分にとっては運動も兼ねています。しかし、キッチンペーパーや洗剤などの生活用品は、1,2ヶ月に1回ネットショッピング(マツキヨココカラオンラインストア)でまとめて調達しています。マツキヨココカラオンラインストアでは、1,980円以上で送料無料になる(2025年6月時点)のですが、まとめ買いのためいつも送料無料ラインに達してお得に調達できています。買う物もお気に入り登録からすぐに買い物かごに入れることができて効率的なうえに、重い荷物を自宅まで運んでもらえるため、とても重宝しています。
「やめること」を決めて自由時間をさらに確保しよう

自分の時間を増やしたいときは、何かをやめることも必要です。平日と休日のそれぞれで、自分の時間を何に費やしているのかを一度書き出してみて、「これは本当に必要か?」と考えてみましょう。
書き出した後は、以下の例のようにやめることリストを作成してみましょう。
- 寝る前にSNSを見る癖をやめる。
- 朝食時に何となくテレビを見るのをやめる。
- 休日にまとめてご飯を炊いて冷凍することをやめる。
上記は私の場合の例です。寝る前に30分近くSNS(X)を開いていた時間は、資格勉強や読書の時間に置き換え、寝付きも良くなりました。食事は食べることに集中することで、だらだら食べることがなくなり、朝の時間に15分ほどゆとりができました。主食はご飯からオートミールに置き換えて、冷凍する手間をなくすことで休日の自由時間を30分以上増やすことができました。
私のように、紙やメモ帳アプリに自分の時間の使い方を書き出すことで、隠されていた自由時間に変身する時間をきっと見つけられるはず!
心のゆとりを生むための考え方

最後に、時間がないと感じる中で、心のゆとりを生むための考え方についてお伝えします。
完璧主義を手放す
「毎日自炊しなきゃ」「部屋はいつもピカピカじゃなきゃ」と完璧を目指しすぎると、かえってストレスが溜まり、疲弊してしまいます。「〜であるべき」という固定観念をなくし、「できる範囲でやろう」という気持ちに切り替えることが大切だと私は思います。
- 毎日自炊できなくてもOK: 週に3日でも、4日でも、できる範囲で大丈夫です。疲れた日は無理せず外食や中食に頼ってOK!料理ができる日も、凝った料理を無理にがんばって作る必要はありません。
超簡単な一人暮らしの朝ご飯の例は、こちらの記事で紹介しています。
- 掃除も完璧でなくてOK: 全ての場所を同じタイミングで掃除する必要はありません。目につく場所だけ、気になる場所だけ、と割り切ってOK!
休息時間を意識的に確保する
「時間がない」と感じる時ほど、意識的に休息時間を確保することが重要です。
- 睡眠時間を削らない: 睡眠不足は生産性の低下につながります。自由時間の確保のために睡眠時間を犠牲にするのはほどほどに!
- ぼーっとする時間も大切: 何もせず、ただぼーっとする時間も、脳を休ませる上で非常に重要です。
- デジタルデトックス: スマートフォンやパソコンから離れる時間を作ることで、脳の疲れを癒し、ストレスを軽減できます。寝る前30分は画面を見ないなど、自分なりのルールを決めてみましょう。
まとめ|自分のための自由時間をしっかり確保するために
仕事に家事に、本当に毎日お疲れ様です。
この記事では、少しでも社会人一人暮らしの皆さんの自由時間を増やせるように、「休日の料理の仕込み」「時短家電の活用」「ルーティン化」「ついで家事」といった具体的な時短テクニックをご紹介しました。
これらのテクニックをすべて完璧にこなす必要はありません。まずは「これならできそう!」と感じたものから一つずつ試してみてください。小さな一歩でも、毎日続けることで、確実にあなたの自由時間は増えていきます。時間にゆとりが生まれることで、心にも余裕ができ、仕事もプライベートもより充実したものになるはずです。