一人暮らしの電気代、もっと下げられる?無理せずできる節電術を紹介!

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「自分の電気代、高いかどうか正直分からんけど、下げられるなら…下げたい!!」

日々のちょっとした工夫の積み重ねで、電気代は。特に一人暮らしでは、ライフスタイルが反映されやすく、節約の工夫がそのまま電気代を左右します。

私は在宅勤務と出社が半々の生活のなかで、さまざまな節電方法を試してきました。

この記事では、実際に私が実践して効果を感じた一人暮らし向けの電気代節約術をご紹介します。この記事を読むと、電気代の節約につながる一人暮らしの生活のポイントがわかります。

結論から言うと、節電のカギは「待機電力をどれだけ減らせるか」「家電の使い方」「季節ごとの工夫」です

この記事は、こんな人におすすめ!

  • 電気代をもっと抑えたい一人暮らしの方
  • 余所の電気代の節約術に興味がある方

そこそこの電気代でも、「隠れた無駄」を見つけてもっと節約できる!

うちの電気代は高い?低い?家計調査から見る電気代の平均値

総務省の「家計調査 家計収支編 1世帯当たり1か月間の収入と支出」によれば、2024年度の単身世帯における電気代の平均は7,155。「家計調査 家計収支編 男女,年齢階級別1世帯当たり1か月間の収入と支出」によれば、暖房器具の使用頻度が高い1~3月の単身世帯の平均は、2025年のデータでは9,295で、単身世帯34歳以下は5,241円です。

「うちの電気代は、一人暮らしにしては安く抑えられているかな?」

と思った方も、生活を見直すともっと電気代を抑えられるかもしれません。

待機電力の意外な消費量

待機電力とは、リモコンやマイコンなどが組み込まれた家電を、電源をオフにしていてもコンセントに差しっぱなしにすることで消費される電力。例えば、リモコンで電源をオン・オフする家電は、リモコン信号を受信するために待機電力を消費しています。

資源エネルギー庁省エネルギー対策課「平成24年度エネルギー使用合理化促進基盤整備事業(待機時消費電力調査)報告書概要」による1と、1世帯あたりの年間消費電力量のうち、5.1%が待機電力とのこと。

31円/kWhとして毎月電気代が5,000円かかっているとした場合、毎月約250円、年間で3,000円以上が待機電力なのです。家電ごとの待機電力はわずかでも、家庭内のすべての待機電力を合算すると、意外と多くの電気代がかかってしまうのです

これまでの生活習慣と家電の使い方を振り返ろう

待機電力だけでなく、あなたの生活習慣家電の使い方にも、電気代を押し上げている要因が隠されているかもしれません。

  • 照明: 部屋を出る時に電気を消し忘れて、無意識につけっぱなしの状態になっていませんか?
  • エアコンの温度設定 夏場に「キンキンに冷やしたい」、冬場に「ガンガンに暖めたい」と、必要以上に設定温度を下げたり上げたりしていませんか?
  • 冷蔵庫の開閉頻度や収納: 冷蔵庫のドアを頻繁に開け閉めしたり、冷蔵室に食品をギュウギュウに詰め込みすぎたりしていませんか?
  • 「なんとなく」の長時間利用: テレビや動画配信、SNSなどを「なんとなく」見続けていませんか?

これらを意識することが、電気代を下げる第一歩!

まずは自分の電気の使い方を「見える化」しよう!

具体的に自分の生活習慣のどこに無駄があるんだろう? そう思ったあなたに、まずやってみてほしいことがあります。それは、自分自身の電気の使い方を「見える化」すること

1. 家電をリストアップする

まずは、あなたの部屋にある全ての家電製品をリストアップしてみましょう。冷蔵庫、洗濯機、エアコン、テレビ、照明、PC、スマホの充電器、電子レンジ、炊飯器、ドライヤー、電気ケトル…など、電源コードがあるものはすべて書き出してみてください

2. 1日の行動と家電の使い方を書き出す

次に、朝から晩までの1日の行動と、そのときにどの家電をどのように使っているかをメモ帳に書き出してみましょう。このとき、平日と休日、出社日と在宅勤務日など、パターン別に分けて考えると、より具体的な電気の使い方の習慣が見えてきます。

【書き出し方の例】

★在宅勤務の日

時間帯行動使用している家電使い方のメモ
【朝】
6:30起床照明、スマホ充電器スマホ充電器からスマホを外す
6:45朝食準備電子レンジ、電気ケトル電子レンジで調理、ケトルでお湯を沸かす
7:00テレビを見ながら朝食テレビつけっぱなしでニュースをなんとなく見ている
7:30身支度照明脱衣所の照明がつけっぱなしなことも
【昼】
12:00ランチ準備電子レンジ作り置きを温める
12:30YouTubeを見ながら休憩スマホ動画を流している
13:00仕事再開ノートPC、モニター、照明昼休憩の間、画面がつけっぱなしなことも
【夜】
20:00夕食準備IHクッキングヒーター、電気ケトル、炊飯器炊飯器の保温モードを利用
21:00夕食後テレビ、照明(リビング)、スマホテレビはつけっぱなしでスマホを見ていることが多い
22:00寝る前スマホ充電器、照明スマホに充電器を差す、寝室の照明は寝る直前までON

このように書き出すことで、「テレビをつけっぱなしで他のことをしている時間が多いな」「使わない家電のコンセントを抜き忘れているな」といった、隠れたもったいない電気の使い方を発見できるはずです。


今日からできる!無理なく賢く電気代を節約する具体策10選

では、具体的にどうすれば電気代を節約できるのでしょうか? 私自身の経験と、様々な情報を踏まえて、今日から実践できる節約術を11個ご紹介します。

待機電力を徹底的にカット!

テレビやモニター、電子レンジなど、常に通電している家電は使っていないときも微量の電気を消費しています。使っていない家電はこまめに電源をオフにして待機電力を抑えたいところ。

待機電力をカットするには、次の2通りの方法があります。

使わない家電はコンセントから抜く: テレビ、PCモニター、充電器など、使わない時はこまめにコンセントから抜きましょう。
節電タップの活用: 個別に電源をオン・オフできるスイッチ式の節電タップやタイマー式の節電タップを使えば、手軽に待機電力をカットできます。

初期費用がかかりますが、②の節電タップの活用がおすすめ!出社日など日中部屋にいない日は朝に電源をまとめてオフするなど、タイミングを決めて管理しましょう!

スイッチ式は見たことあるけど、タイマー式の節電タップなんてものがあるの?

コンセントタイマーといって、コンセントに繋いだ電化製品の電源を、タイマー機能でオン・オフできるアイテムだよ。消し忘れ防止はもちろん、起床・帰宅時間に電源を入れたりできるし、帰宅時間とずらして照明が点くようセットすれば、防犯対策にもなるよ。寝ている時間に充電することが多いスマホに使えば、過充電の防止にも!

オーム電機 ボタン式デジタルタイマー タイマーコンセント AB6H HS-AB6H 04-8883
●設定した時間になると、自動で電源が切れます ●使用する電気器具を本製品のコンセントに差して使用します ●ボタンを選んで押すだけの簡単タイマー設定(設定プログラム6個) ●繰り返しボタンを押すと、24時間後にプログラムが繰り返し稼働 ●常時...

エアコンの賢い使い方で大幅節約!

エアコンは、電気代を大きく左右する家電の代表格。

  • 設定温度の見直し: 扇風機などで空気を循環させて、設定温度を上げすぎず、下げすぎないようにしましょう。
  • 自動運転モードの活用: 自動運転モードは、室温を感知して最適な運転をしてくれるため、手動で設定するよりも効率的です。
  • フィルターのこまめな掃除: フィルターが汚れていると、エアコンの効きが悪くなり、余計な電力を消費します。めんどうでも、2週間に1回程度は掃除しましょう。
  • 室外機の周りに物を置かない: 室外機の周りに物が置かれていると、空気の流れが妨げられ、効率が低下します。

照明はLEDに交換!

白熱電球や蛍光灯を使っているなら、LED電球に交換しましょう。LED電球は、白熱電球に比べて消費電力が約1/5~1/10と少なく、寿命も長いため、初期投資はかかりますが、長期的に見れば確実に電気代を節約できます。

ただし、備え付けの照明は、賃貸物件によっては無断で取り替えられない場合も。契約書や管理会社・大家さんに確認しましょう。

私の場合、賃貸物件の天井照明はLEDではなかったため、天井照明を使わない選択肢を選びました。夜間はLEDのデスクライトやクリップライトLEDランタンで過ごしています。詳細はこちらの記事で紹介しています。

冷蔵庫の効率的な使い方をマスター!

冷蔵庫は24時間稼働が必要なため、電源のオン・オフで電気代を抑えることができません。

  • 詰め込みすぎない: 冷蔵室内にスペースがないと、冷気の循環が悪くなり、余計な電力を消費します。逆に、冷凍庫は詰め込んだほうが冷却効率がよいそうです。
  • 開閉時間を短くする: 冷蔵庫のドアを開けている時間が長いほど、庫内の温度が上がり、電気を消費します。必要なものをまとめて取り出す習慣をつけましょう。
  • 熱いものは冷ましてから入れる: 熱いものをそのまま入れると、冷蔵庫内の温度が上がり、冷やし直すのに余計な電力を消費します。作り置きなどは保冷剤などを活用して冷蔵庫に入れる前に冷ましてから、冷蔵庫に入れましょう。

一人暮らしの冷蔵庫選びについては、こちらの記事で紹介しています。

洗濯機はまとめ洗い&乾燥機能の賢い利用!

洗濯も工夫次第で節約できます。

  • まとめ洗い: 少量の洗濯物を毎日洗うよりも、ある程度の量をまとめて洗う方が、電気代や水道代の節約になります。
  • 洗濯物の種類と量に合わせたコース選択: 洗濯物の種類や量に合わせた節水・節電コースが備わっている場合も。お手持ちの洗濯機に備わっている機能を、実は使いこなし切れていないかもしれません。今あなたが使っている洗濯機の説明書を今一度確認してみましょう。

パソコン・スマートフォンの使い方を見直す!

パソコンやスマートフォンも、使い方を見直してみましょう。

  • モニターの明るさ調整: モニターの明るさを下げるだけでも、消費電力を抑えられます。
  • スリープモードや電源オフの活用: 短時間の離席ならスリープモード、長時間使わないなら電源オフにしましょう。
  • 充電器の抜き忘れに注意: 充電が終わったら、充電器はコンセントから抜きましょう。

テレビや動画配信、SNSを「なんとなく見る」ことを控える

ついつい手が伸びてしまうテレビのリモコンやスマートフォンの画面。だらだらと見続けるのは、意外と電気代を消費しています。

  • 明確な目的を持って視聴する: 「この番組を見る」「この動画を見終わったらやめる」など、時間を決めて集中して見るようにしましょう。
  • 視聴終了後は電源を切る: 見終わったらすぐに電源を切る習慣をつけましょう。テレビの待機電力も意外と大きいです。
  • 別の行動に切り替える: 無意識に見てしまう時間を、読書や運動、趣味の時間に切り替えることで、電気代の節約だけでなく、有意義な時間も増えます。

私はテレビを持っていたころ、特別視聴したい番組ではないのに、なんとなくつけていたことが多かったです。無駄を減らしたいと考えた結果、一人暮らしを初めて2年ほど経ってからテレビは手放しました。現在はFire TV Stickをモニターに取り付け、本当に観たいコンテンツを楽しみたいときだけ、モニターをつけるようになりました。詳細は、こちらの記事で紹介しています。

家電の買い替えを検討する際のポイント

もし家電の買い替えを検討しているなら、省エネ性能を重視しましょう。

  • 省エネ性能表示(統一省エネラベル)を確認: 統一省エネラベルとは、家電製品などの省エネ性能を私たちが比較検討しやすいよう、小売事業者などが製品本体やその近傍に表示するラベルです2。しかし私の場合、統一省エネラベルの省エネ基準達成率エネルギー消費効率の数値を見ても、正直ピンときませんでした。数値を見てもよく分からない場合は、なるべく多段階評価点(星の数が多い製品を選びましょう。統一省エネラベルには省エネ性能が星の数で表現されており、星の数が多いほど省エネ性能が高いことを示します。
  • 古い家電からの買い替え効果: 10年以上前の冷蔵庫やエアコンは、最新のモデルに比べて消費電力が高い傾向があります。買い替えることで、電気代が安くなる可能性が!ただし、賃貸物件の場合は備え付けの家電を勝手に取り替えてはいけない場合があるため、必ず契約書を確認したり、大家さんや管理会社に確認したりするようにしましょう。

電力会社・プランを見直す!

2016年から電力自由化が始まり、地域の電力会社だけでなく、今は新電力も選択可能です。

  • 現在の契約プランを確認: 自分のライフスタイルに合った電力会社やプランを選べていますか? 例えば、夜間によく電気を使うなら夜間割引プラン、日中に家にいることが多いなら日中割引プランなど、様々なプランがあるものも!
  • 複数の電力会社を比較検討: インターネットの一括比較サイトなどを利用して、自分の使用量に合った一番安いプランを見つけるのがおすすめ。
  • 見直しのタイミング: 引っ越し時や、電気代が急に上がったと感じた時など、定期的に見直す習慣をつけましょう。

「見える化」でモチベーションアップ!

電気代の節約は、継続が大切です。

  • スマートメーターの活用: スマートメーターが物件に設置されている場合、電力会社のウェブサイトやアプリで電気の使用状況を詳細に確認できます。自分の電気の使い方が「見える化」されることで、無駄に気づきやすくなり、節約意識が高まります。
  • 毎月の電気代を記録する: 家計簿アプリなどで毎月の電気代を記録し、前月や前年同月と比較してみましょう。節約の成果が目に見えると、モチベーションを維持しやすくなります。

まとめ:無理なく電気代を下げるには、地道な工夫がカギ

一人暮らしでも、ちょっとした工夫の積み重ねで節電は可能です。

以下の3つを意識すれば、ムダを減らしながらも快適な生活が維持できます。

  • 待機電力のカット(節電タップ活用)
  • 季節によって家電の設定を見直す
  • 在宅・出社のスケジュールに合わせた使い分け

節電は「我慢比べ」ではありません。やせ我慢して体調を崩してしまっては本末転倒!無理のない範囲で節電を続け、浮いたお金で外食したり、投資に回したり、ゲームを買ったり…。生活をより豊かにしましょう!

  1. 参考(参照日時:2025/06/15 9:00):第2節 部門別エネルギー消費の動向 │ 資源エネルギー庁 ↩︎
  2. 参考(参照日時:2025/06/14 19:00):統一省エネラベルが変わりました|経済産業省・資源エネルギー庁 ↩︎

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