実家にはアイロンとアイロン台があった方が多いのでは?でも、一人暮らしのコンパクトな部屋に置くべきかは慎重に考えたいところですよね。
一人暮らしのスタイルによって「アイロンが必要な人」「スチーマーで十分な人」「どちらも不要な人」に分かれると思います。収納スペースや服の種類、ライフスタイル次第で、最適な選択は人それぞれ。
私は一人暮らしのスタートと共にアイロンとアイロン台を揃えましたが、結局使ったのは数回。今はしわになりにくい服を中心に選び、アイロンもスチーマーも不要な生活をしています。
この記事では、あなたの生活にアイロンや衣類スチーマーが必要か、どちらも不要かを判断できるよう、3つのタイプに分けてそれぞれの特徴を解説していきますので、参考になれば嬉しいです。
結論として、フォーマルな服が多いならアイロン、ちょっと整える程度ならスチーマー、服選びや収納で工夫できるならどちらも不要です。

この記事はこんな人におすすめ!
- 省スペースでラクな衣類管理を目指したい方
- アイロンやスチーマーの購入に迷っている方
- 自分の服装スタイルや生活に合った選択をしたい方
まずは知っておこう!アイロンと衣類スチーマーの違い

衣類のシワ問題を解決するアイテムとして、主に「アイロン(とアイロン台)」と「衣類スチーマー」の2つがあります。それぞれの特徴を簡単に見ていきましょう。
アイロン
熱くなった金属の「かけ面」を衣類に直接押し当てて、しわを伸ばす家電です。きちんとした見た目をつくるのに最適で、ワイシャツやスラックスの「折り目をつける」ことも可能。一般的にはアイロン台とセットで使う必要があります。
メリット
- しっかりしわを取れる
- プレスが必要な衣類に対応可能
デメリット
- セットが面倒(台の準備など)
- 使用後の収納スペースが必要
衣類スチーマー
ハンガーにかけたまま、蒸気を吹きかけてしわをふんわり伸ばすアイテム。アイロンのように直接押し当てるのではなく、「スチーム(蒸気)の力」でしわを軽減します。軽量でコンパクトなものが多く、時短にも便利。
メリット
- ハンガーにかけたまま使える
- 立ち上がりが早く、準備がラク
- アイロン台が不要
デメリット
- 折り目をつけるのは難しい
- 厚手の生地や深いしわにはやや非力
あなたはどのタイプ?「アイロン必要度」診断

アイロンや衣類スチーマーが必要かどうかは、大きく分けて以下の3つのタイプに分類できます。
タイプ1:アイロンとアイロン台が「必要な人」
このタイプは、アイロンとアイロン台をフルセットで持っておくのがおすすめです。
こんな人はこのタイプかも
- 毎日、パリッとシワ一つないYシャツやスーツを着用する必要がある職種の人
- 麻や綿など、シワになりやすい天然素材の服を多く持っている人 (例:リネンのシャツ、綿のワンピースなど)
- 普段のアイロンがけの手間を惜しまずに、自分で丁寧に衣類をケアしたい人
なぜアイロンとアイロン台が必要なの?
アイロンは、衣類を平らな場所に置いてしっかりと熱と圧をかけることで、頑固なシワもきれいに伸ばすことができます。特にYシャツの襟や袖口など、細かな部分をきっちり仕上げるには、アイロン台を使ったアイロンがけが最適です。形状記憶加工のないYシャツを毎日着用する方や、デリケートな素材の服を大切にしたい方にとっては、欠かせないアイテムと言えるでしょう。
おすすめのアイロンとアイロン台
- スチーム機能付きのコードレスアイロン: コードがないため取り回しが楽で、スチーム機能でシワを効率的に伸ばせます。
- 立つアイロン台 or 折りたたみ式のアイロン台: 収納スペースが限られる一人暮らしでも、フックがついていて吊して収納できるものや立てて収納できるもの、コンパクトに折りたためるものが便利です。
タイプ2:省スペースな「衣類スチーマー」で十分な人
このタイプは、コンパクトな衣類スチーマーがあれば十分です。アイロンとアイロン台は不要でしょう。
こんな人はこのタイプかも
- 週に数回程度、軽くシワを伸ばしたい服がある人 (例:ポリエステル素材のブラウス、ニット、ジャケットなど)
- 朝の忙しい時間にサッとシワを取りたい人
- 部屋にアイロン台を置くスペースがない人
- 旅行や出張に持っていける手軽なシワ取りアイテムを探している人
なぜ衣類スチーマーで十分なの?
衣類スチーマーは、ハンガーにかけたまま衣類にスチームを当てるだけで、手軽にシワを伸ばせるのが最大の魅力。アイロン台を出す手間がなく、温まるのも早いので、忙しい朝でもサッと使えます。頑固なシワには不向きですが、ポリエステルやレーヨン、ニットなど、比較的シワが伸びやすい素材や、一時的な軽いシワ取りには最適です。
おすすめの衣類スチーマー
- ハンディタイプ衣類スチーマー: コードレスタイプや軽量タイプを選ぶと、より場所を選ばず手軽に扱えます。
- パワフルなスチーム量: スチーム量が多いほど、シワが伸びやすくなります。
タイプ3:アイロンも衣類スチーマーも「いらない人」
アイロンも衣類スチーマーも持たなくても問題ない人もいます。
こんな人はこのタイプかも
- 基本的にシワになりにくい素材の服しか着ない人 (例:ポリエステル、レーヨン、アクリル、ニット、ジャージ素材など)
- カジュアルな服装で過ごすことが多い人 (例:Tシャツ、スウェット、パーカーなど)
- 洗濯後すぐに干す、シワ取りスプレーを活用するなど、他の方法でシワ対策をしている人
- とことんミニマリズムを追求したい人、部屋を広く使いたい人
- 服にかける手間を極力省きたい人
アイロンもスチーマーもいらない生活ができるの?
現代の衣類は、形態安定シャツや防シワ加工が施されたものが増え、洗濯後にそのまま干すだけでシワが目立たないものが多くなりました。手入れが簡単な素材の服を揃えるようにすれば、アイロンもスチーマーもいらなくなります。
また、リモートワークや私服勤務の普及により、フォーマルな服装を毎日着用する機会が、世の中の傾向として減っていると思います。

形態安定?形状記憶って単語は聞いたことがあるような。

どちらもシワになりにくい衣類選びで目にする単語だね。
「形態安定」は、2017年にJIS規格(JIS L 1924)が制定されていて、形態安定加工を施された商品に広く使われているよ。
「形状記憶」は東洋紡株式会社の登録商標だから、東洋紡の生地を使った商品にのみ使われるよ。
アイロンもスチーマーも不要にするための生活の工夫
私の場合、実家にあったからという安直な理由で、一人暮らしの開始に合わせてアイロンとアイロン台を買いました。
しかし、コートの襟にちょっとかけるくらいでほとんどアイロンを使うことはなく、結局手放しました。収納場所に困ったわけではなく、休日や仕事終わりにアイロン台とアイロンを準備してアイロンがけする手間がメンドウになってしまったことが、アイロンを手放した最大の理由!
以下の工夫をすることで、アイロンもスチーマーがなくてもストレスフリーに過ごすことができました。
- しわになりにくい服を選ぶ
- 洗濯後すぐに洗濯機から衣類を取り出し、シワを伸ばしてハンガーに干す (特に襟や袖口を意識して)
- 服はなるべくハンガーにかけて収納する (畳むよりシワになりにくい)
- クリーニングの加工を活用(折り目加工など)
アイロンとアイロン台を手放して以来、「やっぱり買っておけばよかった」と思ったことはありません。ハンガー収納を基本とすることで、服を持ちすぎないように気をつけるようになり、結果的に快適な暮らしに近づきました。
まとめ:あなたの生活にぴったりの選択を!
アイロンや衣類スチーマーの購入に迷っていた方へ。今回のタイプ診断で、自分がどのタイプに当てはまるか見えてきたでしょうか?
- 毎日きちんとした服装が必要なら「アイロンとアイロン台」
- 手軽にシワを伸ばしたいなら「衣類スチーマー」
- とにかく手間を省きたいなら、生活の工夫でアイロンもスチーマーも不要
もし購入に迷っている場合、アイロンなしで新生活をスタートしてみてはいかがでしょうか? 必要だと感じてからでも、購入は遅くありません。
あなたのライフスタイルや持っている服に合わせて、最適な選択をすることで、あなたの新生活はもっと身軽で快適なものになるはずです。
あなたの新生活が、素晴らしいものになりますように!