「一人暮らしを始めたけど、気づけば毎月の食費が4万円超え…物価高とはいえ、もっと下げたい!」
そんな悩みを抱えていませんか?
一人暮らしの食費は、月2万円以下に抑えることが可能です。
「栄養そっちのけで体を削って節約しているのでは?」と思うかもしれません。しかし、自炊をベースにした生活に切り替え、ちょっとした工夫と習慣で、驚くほど食費を減らせるんです。
このブログを書いている私は、一人暮らしの自炊歴3年以上の社会人。最初は自炊を頑張っているのに月3万円近く食費がかかっていましたが、現在は食費を月1.5万円程度に抑えられています。
この記事では、私が実際に実践している「一人暮らしの食費を月2万円未満に抑えるステップ」をご紹介します。
結論として、毎月の食費の上限を設定し、徐々に上限を下げていくのが食費を下げるコツ!

この記事は、こんな人におすすめ!
・コンビニや外食に頼りがちで、食費が毎月かさんでしまう方
・食費を月2万円未満に抑える、具体的な方法を知りたい方
単身世帯の食費は高い!社会人のリアルな一人暮らしの食費事情

社会人の一人暮らしにおける食費事情
「食費がかさむのは自分だけ?」
そんな風に不安に思っている方もいるかもしれません。私の経験から、社会人の一人暮らしにおける食費事情を挙げてみました。
- 毎日がとにかく忙しくて自炊する余裕がない
- 飲み会に誘われる機会が増える
- 食費への意識が低下しがち
毎日がとにかく忙しくて自炊する余裕がない
社会人の多忙な日々の中では、自炊する時間も体力もなかなか確保しづらく、手軽なコンビニやスーパーの惣菜、外食に頼りがちになります。特に社会人になりたての頃や一人暮らしを始めたての頃は、周りの環境に慣れるのに精一杯!
外食は1食1000円、コンビニ弁当も1つ500円かかるような昨今、食費も外食や中食に頼った分だけ高くなります。
飲み会に誘われる機会が増える
社会人になると食事を通じたコミュニケーションの機会が多くなります。職場の同僚や友人との交流が増えて、ランチやディナー、飲み会に1回参加するごとに数千円が飛んでいきます。飲み会に月に数回参加するだけで、食費の大半を占めることに…。
食費への意識が低下しがち
学生時代とは違い自分で収入を得ているため、食費に対してそこまで意識が向けられないケースも。
家計調査の結果からもわかる外食頼りの単身世帯の実態
総務省統計局の家計調査 家計収支編の2025年1~3月期の結果1によると、34歳以下の単身世帯の食料の月平均は、42,954円となっています。
そのうち、34歳以下の単身世帯は、食料費の約32.6%(月20,787円)と高い割合を外食が占めています。


総務省統計局の「家計調査 家計収支編 第2表 男女,年齢階級別1世帯当たり1か月間の収入と支出」(2025年1~3月 単身世帯)のデータからグラフを作成。
この家計調査から、学生~社会人10年目あたりまでの一人暮らしの方は、食事は外食に頼る傾向が最も高いということがわかります。
私自身も社会人1~2年目の頃は、毎日のようにコンビニでお昼を買ったり、会社の飲み会に誘われる度に参加していました。その結果、食費が月4万円を超えることも珍しくありませんでした。
月15,000円程度に抑えた食費の内訳を公開!

私の、月15,000円程度に抑えている食費の内訳をご紹介します。
現在の私の食費は、1ヶ月で15,000円程度に収まるようにやりくりしており、外食やコンビニ利用を極力減らし、徹底的に自炊中心の生活にすることで実現できています。
ですがもちろん、たまには息抜きも必要なので、月に1〜2回はプチ贅沢で外食するなど、無理のない範囲で楽しむことも忘れていません。
具体的な内訳は以下の通りです。
- スーパーでの食材費: 約10,000円(肉、魚、野菜、米、調味料など)
- 外食費: 約3,000円~4,000円
具体的な例として、2025年4月26日から5月26日までの、1ヶ月間の食費の内訳をご紹介します。
私は簡易的な家計簿をつけていますが、外食か、自炊の食材費かでざっくり分類分けしています。
日付 | 外食 | 食材費 |
4/26 | 1500 | 2325 |
5/1 | 628 | |
5/3 | 1013 | |
5/6 | 1396 | |
5/10 | 1000 | |
5/15 | 989 | |
5/16 | 798 | 1490 |
5/19 | 97 | |
5/22 | 1407 | |
5/24 | 628 | |
5/26 | 850 | |
税込み合計(円) | 3148 | 10973 |
上の表内の、食材費をさらに細かく分類分けしてみました。(大変なので、普段はここまで細かく家計簿をつけていません!)
日付 | パン・うどんなどの主食になる食べ物 | きのこ・野菜・果物 | 肉・卵・大豆製品・乳製品 | お菓子 | 税込み合計(円) |
4/26 | 837 | 1488 | 2325 | ||
5/1 | 224 | 143 | 261 | 628 | |
5/3 | 117 | 279 | 457 | 160 | 1013 |
5/6 | 117 | 566 | 713 | 1396 | |
5/10 | 233 | 767 | 1000 | ||
5/15 | 330 | 84 | 575 | 989 | |
5/16 | 518 | 620 | 352 | 1490 | |
5/19 | 97 | 97 | |||
5/22 | 214 | 632 | 435 | 126 | 1407 |
5/24 | 289 | 339 | 628 | ||
税込み合計(円) | 1524 | 3059 | 5655 | 735 | 10973 |
上の表を見て、「一人暮らしの食費、月2万円なんて無理!ここまで切り詰めて食費を抑えようとしてたら続かない!」と感じる方もいるかもしれません。
身も蓋もない発言ですが…食生活や消費カロリーは人それぞれのため、すべての方が月2万円以下に食費を抑えるということは難しいと私は考えています。逆に、食費を月1万に抑えられている方もいることでしょう。
私の食生活の一端を紹介すると…。
私はお酒が飲めない体質のため、ビールやワインなどを嗜みません。白米は普段食べず、代わりにオートミールを3ヶ月に1回まとめ買いして食べています(上の表の”パン・うどんなどの主食になる食べ物”は麺類や食パン)。惣菜はほとんど購入しません。
真似すれば食費が月2万円以下になる!と断言することはできませんが、これからご紹介する内容が、食費を抑えるきっかけになれば幸いです。
食費を月1.5万円まで減らすための具体的なステップ

食費を減らすための具体的なステップをご紹介していきます。いきなり15,000円を目指さず、徐々に食費を減らしていきましょう。
ステップ① 現状の食費を把握する
まず最初にやるべきことは「毎月、どのくらい食費がかかっているのか。何を買っているのか。」を知ることです。
アプリでも手書きでも構いません。1か月分の食費を記録してみましょう。
記録することで、「あ、こんなにコンビニでお金使ってたんだ…」「外食が多いな…」など、傾向が見えてきます。この「見える化」が、節約への第一歩!
ステップ② 1か月の食費の上限を設定する
見える化ができたら、1ヶ月の食費の上限を設定します。
まずは、記録できた現状の食費に近い金額からスタートして、徐々に上限を下げることをおすすめします。
例)普段の食費が30,000円 → 28,000円からスタート
ステップ③ 日々の食費を記録する
設定した金額を意識しながら、食生活を送ります。
外食や自炊の食材、自販機の飲み物、コンビニで買った食べ物など、食べ物に関する出費はすべて記録します。
卵1個、お菓子1袋…と細かく記録するのは大変なので、私の場合はざっくり、自炊のための食費か、それ以外かで分類しています。

レシートをいちいち受け取って記録するのは面倒だけど、例えば、支払い方法をバーコード決済メインにしていたら、取引履歴を見れば食費を確認できるからラクだね。
ステップ④ 上限と実際の食費を比べる
半月に一度、設定した上限と実際の食費を比べます。
特に、月の半分まで経過した時点で、食費が1カ月の食費の半分に収まっているかチェックしましょう。
例えば9月に上限を15,000円とした場合、9月15日の時点で8,000円を超えていれば、月15,000円をオーバーする可能性があります。月末にかけては、外食を避けたり、買い物で無駄遣いしないよう気をつける必要があるとわかります。
月末には、その月に設定した上限内に食費が収まったか確認します。

毎日チェックしなくていいの?

メンドウだし、何よりいつも食費と向き合っていると「あと何円使えるから…」と毎日意識しなきゃいけなくなるから、ストレスになってしまうよ。

たしかに、続かなくなりそう…。月2回ならまぁ続けられるかな。
仮にオーバーしたからといって落ち込む必要はなく、この「ズレ」を繰り返し調整していくことで、自然と使い方のクセが見えてきます。
食費を記録するうちに、「このくらいの金額なら無理なく削れるな」「一か月に〇円は外食してもいいな。」という感覚がつかめてきます。
上限に収まって余裕が見えたら、再び②に戻り、設定金額を余裕が見えた分、少し下げてみましょう。
例)上限を25,000円に設定したら月末の食費合計が22,500円だった。→次月の上限は23,000円へ調整。

このサイクルを繰り返すことで、無理なく少しずつ食費を減らせます。
最終的には、数か月間安定して目標の上限額内に抑えることができれば理想的!それ以降の月の上限額は下げずに、毎月決めた食費の上限内でやりくりします。
食費を抑えるための具体的な方法
自炊で食費を抑える具体的な方法は、以下の記事でまとめて紹介しています。
まとめ|じわじわ食費を抑えて無理なく節約しよう
この記事では、一人暮らしの食費を月2万円程度に抑えるまでのステップをご紹介しました。
- いきなり節約しようとせず、現状把握から始める
- 月初に食費の上限を設定 → 記録 → 半月に一度チェック → 調整を繰り返す
- 徐々に目標額に近づけていくのがポイント
この流れを習慣化すれば、「節約しなきゃ…」とストレスを感じることなく、自然とお金が貯まる生活に近づけます。
最後に。食費の上限額をシビアに設定しすぎると、心身ともに疲れがたまってしまいます。くれぐれも無理のない範囲で、自炊を続けていきましょう!